記載途中。
  これら一連の作業は、日曜大工みたいなわけにはいかず、かなり危険がともないます。
  あくまで参考程度にとどめ作業にあたっては、諸材料の注意書きを熟読し、自己責任の上で
                 お願いいたします。
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FRPのライニング方法(不飽和ポリエステル+ガラス繊維)

注意事項
万が一、樹脂類が目に入った場合直ぐに大量の水で洗いながす。
  かなり痛い。特に硬化剤(パーメック)は失明の恐れあり。取り扱いは慎重に。
  作業前に水道の位置を確認。目を開けてられないくらい痛いので手探りで行かなければならない。
  ローラーを勢いよくまわしすぎで跳ね、目に入り・・何回と経験済み。
マスクは出来るだけ着用。ノド、肺がやられる。自分の場合ノドが痛く夜咳が出る。
ガラス繊維が皮膚に付くと人によっては一晩中ねむれないくらいにチクチクするので
  長袖着用。これは使い捨てぐらいに考えた方がいい。まさか肌着と一緒に洗わないだろうけど
  一緒に洗濯でもしたら最悪。じかに肌に触れる物は一緒には洗えない。
樹脂の付いた手であそこ触らない(トイレに行かない)。ひりひりする。手洗い厳守。
なるべくなら素手でガラス繊維を触らない方がいい。手の甲がチクチクする。
  薄でのビニール製使い捨て手袋がお勧め。これは後で説明するが、ガラスマットを手で切らなければ
  ならない作業がある。
換気は十分に。目が真っ赤に充血し気持ち悪くなる。
炎天下に硬化剤混入後の樹脂を放置しない。
  夏場の炎天下だと、ともすれば10分程で固まる。樹脂が厚く残ったままで放置すると、蓄熱発火の恐れ大。
  万が一煙が出てきたら急いで水をかけて冷却。養生のために敷いたブルーシートごと、発火したことがある。
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「あまった樹脂がもったいない」などといってあまり厚く塗らない。
  FRPの強度はガラス繊維の含有量でほぼ決まる。表面だけ厚く塗っても、ともするとひび割れを起こすだけ。  
ライニング(防水加工等のためにカバーする)しようと
  する物の表面はできるだけ綺麗に。アセトンで拭いておく。油分、水分厳禁!。  
不飽和ポリエステル樹脂(PETではない・ホームセンタなどで売っている液状の物)は水分を嫌います。
  少しでも吸湿すると硬化しません。水濡れ厳禁。積層後、硬化前に、夜露にぬれてもだめ。
  手で触れてもペタペタしないようになってから一時間以上はほしい。
  なんとなくペタペタはノンパラ樹脂の場合はOK!この時点で多少白っぽくなっても消えてくる。
  間に合わない場合ブルーシートなどをかけておく。
  小さい面積なら、ドライヤーで加熱(変色は加熱しすぎ)して硬化時間を短縮する。
  最悪、白化現象を起こし硬化しない。強度はまるでない。
クラフトテープの表面に触れてる部分は硬化時間が大幅に遅れます。
銅製品に触れても硬化しません。
ポリエステル樹脂そのものは空気に触れている部分は直ぐには硬化しません(気温により数日かかる)。
  このため汎用の市販品樹脂には空気と遮断するために樹脂にパラフイン(空気硬化剤)が混入してあります。
  大きな面積部をかさねて積そうするような場合、パラフィン未混入のノンパラ樹脂で行い、仕上げに
  トップコート(パラ入り樹脂、やゲルコート+空気硬化剤)を塗ります。無ければ油性ペンキで代用(この場合は表面が完全に硬化してから)。
硬化剤(パーメック)を混ぜる割合は5%前後以上、気温により促進剤(コバルト、アニリンなど)を数パーセント混ぜる。
  大体30分位でゲル化(ゼリー状)するぐらいがちょうどいい。一時間以上たってもゲル化しない様な場合硬化剤が
  足りない。感心しないが、応急処置として硬化剤を多めに混ぜた樹脂を重ね塗りすると硬化剤
  がまわり助かる場合もある。 
 用意するもの 
  アセトン(ハケやローラーを洗う)塗装屋にある。無ければ取り寄せてくれる。
     ハケやローラーに付いた樹脂が少しでもゲル化したら大急ぎで洗う。つけておいただけではだめ。樹脂をアセトンに
     漬ける前に樹脂をしごいてから洗うとアセトンが長持ちする。多少汚れたアセトンは
     一晩置いておくと汚れ分が少しは沈殿するので上澄みはハケ洗い程度には使える。
     揮発しないようにふたをしておかないと一晩で半減。
     汚れがひどくなれば交換(透明でもべとつくようになると一晩置いてもゼリー状になって使えない。)
     汚れたアセトンを何時までも使っていると結局、道具がだめになりいい仕事が出来ない。
     アセトン再生機あれば最高だけど高い!。出来ればジャブジャブ洗いたいね。
     手洗い専用の小さなバケツに綺麗なアセトンを入れておき、少し汚れてきたらハケ洗いように
     移し変える。手洗い用は綺麗なものでないと洗っても手がベタベタする。
     ガソリン以上に揮発性が強く発火しやすいので鉄則!火気厳禁!
     失敗談・アセトンなくなって応急処置・「ガソリンで洗っちゃえ」ダメ落ちない
         ラッカーシンナーでもダメ。やはりアセトンにはかなわない。
  樹脂を塗るための、ローラー、つついて塗るためのハケ
     ローラーは塗装用でもかまわないが最近ではDIY点でも置いてあるので専用の物の
     方が色々な面で楽。ハケは油性塗料用固めの物。 
  脱泡ローラーは必需品。初心者の場合ゴリゴリ転がすだけで泡が抜ける黒毛のローラーが一番。
     万が一に備え数本そろえる。
  ポリバケツ3個以上(手洗い用小、刷毛洗い用、樹脂攪拌用・出来れば二個)紙コップ(樹脂製ではダメ、溶ける物がある)攪拌棒(棒切れで十分)
  好みの色の着色剤(顔料)
     透明のままだと2〜3年で劣化あせてきて繊維が出てくる。なければ最終層硬化後に
     トップとして油性ペンキを塗っておいても可。ペンキの塗り替えさえしてれば10年以上持つ。
大まかな作業手順
  下地の養生
  積層繊維の選択
      ベランダ防水ならマットを2プライから3プライ(2〜3まい重ね)
      (番手#300、薄手のほうが初心者向き#400だと厚みは出るがコーナーが大変)
     
      どんな積層構成でも必ずマットだけは間に入れるように。
      マットの繊維の毛羽が剥離を防いでくれる。
   一例(小型ボート外板、防水+強度、因みに別記の36fFBの外板は約20プライ・20枚) 
         一層め マット     (密着部材)
         二層め ロービングクロス(強度部材)
         三層め マット     (密着部材)
         四層め ロービングクロス(強度部材)
         五層め マット
         六層め ガラスクロス  (仕上げ、マットのささくれ防止)  
   二例(ベランダ防水)
         一層め マット
         二層め マット
         三層め ガラスクロス 
  繊維の裁断、用意
      クロスはハサミで。マットは繋ぎ合わせの部分は手で引きちぎるように切る。他はカッターでも可。
      ちょんちょんと傷を付けて引きちぎるか、厚手のマット(#400〜#450)
      の場合はいったん折るようにしてから引きちぎると楽。
   
  アセトン用意(手洗い用、ローラー・ハケ洗い用)
  積層工具類の用意

  プライマー
     木材のように多孔質のものは#16位のディスクで、面を荒らすだけで大丈夫。
     脂の多い木質は密着しにくいので脂分をアセトンでふき取る。
     ポリエステル樹脂にアセトンを10%ほど、硬化剤も多めに混ぜ、粘度を下げ下塗りして代用できる。
     当然だがその上に積層するのだから、ノンパラ樹脂厳守。硬化後下記の作業に入る。
     この工程は木材の場合は飛ばすこともある。
  ネタつくり(ノンパラ樹脂+硬化剤+事情により、促進剤他)丁寧に混ぜる。
  養生したライニングする物にローラで手早くネタを塗る。
    //-----------ここから
  繊維を一枚置く。
  ネタをローラー等で白い繊維がある程度、透明に(顔料を入れた場合はこの判断が難しい)
     なるまで塗る。うっすらと白っぽいのは時間と共に含浸していくから大丈夫。
  脱泡ローラーでその上をしごくようにゴリゴリと。
     出来るだけ透明になるまで、手早く。
    //------------ここまで、出来れば15分以内(外気温による)
        を積層分だけ繰り返す。
  トップ(パラ入り樹脂を塗る)
  硬化後、繊維がささくれていないか点検、あれば荒いペーパーでサンディング。
  道具洗い。   
     *補足  この作業工程は初心者を対象に「いかに早く確実に作業できるか」
          を元に作成されています。この方法で15t以上の
          バラスト付け根クラックの補修もこなしております。
       ただ中途半端な知ったかぶりのプロがうるさいので一言・・
        *「ロービング、クロス、共に含侵しにくいので、ゴムベラで樹脂を
           しごき取るように脱泡、浸透させる。樹脂は出来るだけしごき取り
           少しでもガラスの含有量をあげる。
           「樹脂そのものは強度部材ではない。
           あくまで繊維の含有量で強度がきまる」・・そんなことわかっとる!
       素人集団での作業の場合たとえロービングクロスといえども黒毛のローラーで
       ゴシゴシやって含浸させ余った樹脂は次のマットで吸収させるようにした方が
       よっぽど早い(小面積は別)。垂直な壁面や上向きの作業が多いい船底作業の
       場合脱泡が間に合わず、中途半端に硬化させて積層するより強度はたもてる。
       手抜きのノウハウ。


あれば便利。
    粘着テープ類。ヘヤードライヤー。

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